15代目クラウンの販売はどれだけ好調なのか トヨタ店専売は強みでもあり拡販のネック

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ちょっと気になるのは、新型クラウンのウェブサイトにある「工場出荷時期目処のご案内」でわかる大体の納期である。8月30日時点で、3.5Lハイブリッド車が2カ月程度、2.5Lハイブリッドが3~4カ月程度となっているが、それ以外、つまり2Lターボなどは1カ月以内となっている。

登録車で工場出荷メドが1カ月以内というのはほぼ通常スケジュールで、「即納状態」といってもいい状況となっている。メーカーによっては一部仕様については販売店在庫を持っていてもおかしくはないだろう。

ハイブリッド車は納期がかかっているように見えるが、これもユニット供給の問題なども絡んでいることもあるので、納期の遅れをもって「人気のバロメーター」と言い切れない部分もある。

外観の一本化、「意欲的」それとも「らしくない」?

新型クラウンはこれまでのスポーティな「アスリート」、トラディショナルな「ロイヤル」の区分けをやめて一本化した。流麗な6ライトウインドウのファストバックスタイルを採用したセダンが世界的なトレンドとなり、新型クラウンもそれを採用した。

これが「意欲的」という見方もある一方で、「いままでのようなクラウンらしい重厚さをあまり感じない」といった自動車業界内の意見はある。TNGA思想に基づき、レクサスLSと共通とされるプラットフォームを採用し、メディアの評価も上々なのだが、「あえてクラウンと名乗る必要があったのか?」といった声も聞かれている。個人タクシーやハイヤー、社用&公用車としては、かつての「ロイヤル」のほうがニーズに合いやすい面もある。

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