スポ根全開!金足農業はかつて「雪」で鍛えた 甲子園に挑んだ8人の監督たちの物語

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高校野球とは無縁な作品ばかりを世に出し続けてきた著者が甲子園の監督を切り取ると…(写真:シゲポン/PIXTA)

酷暑もお構いなしに開幕し、熱戦が繰り広げられる全国高校野球選手権大会。21日に決勝戦を迎える。今年は100回の記念大会ということもあり、開幕前から例年以上にメディアで特集が組まれ、書店には関連本が所狭しと並んだ。

異色の存在

本書『甲子園に挑んだ監督たち』もその一冊と言えるが、異色の存在だろう。著者はそもそもスポーツライターではない。色街や世界の辺境を取材してきた(前作は『ストリップの帝王』、9月刊行予定の次作は『江戸・東京色街入門』)高校野球とは無縁な作品ばかりを世に出し続けてきた著者が甲子園の監督を切り取ったらどのように描くのか。

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取り上げる監督の人選からして一癖も二癖もある。古屋文雄、小池啓之、大井道夫など8人。アラフォーくらいまでの世代からすると、よほどの高校野球好き以外は「だれ、それ?」って感じがぬぐえないだろう。木内幸男(元取手二、元常総学院)も中村順司(元PL学園)も渡辺元智(元横浜)も出てこない(1978年にPLを初優勝に導いた山本泰を取り上げているが、著者の実家の裏、徒歩一分の場所に住んでいた側面が大きいかもしれない。取材もピンポンを押して頼みに行っている)。

タイムリーな人選としては今大会に旋風を巻き起こしている金足農業の元監督の嶋崎久美。20日に初の決勝進出を決めた同校だが、嶋崎は34年前に初出場で準決勝まで勝ち上がった時の指導者だ。桑田真澄、清原和博のKKコンビを擁するPL学園に「疑惑の判定」で逆転負けを喫したが、興味深いのは雪国のハンデについての嶋崎の一言。

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