台湾のエイサー、CEO交代とリストラ策公表 第3四半期は450億円弱の損失に
[台北 5日 ロイター] - 台湾のパソコン大手エイサー<2353.TW>が発表した第3・四半期の損失は131億2000万台湾ドル(4億4600万ドル)となり、予想以上の赤字となった。これを受けて最高経営責任者(CEO)の交代とリストラ策も公表した。
王振堂CEOの後任には社長の翁建仁氏が就任する。王CEOは6月まで会長職にとどまる。王CEOは声明で、「ここ数年は厳しい課題に直面してきた。業績不振が続いたため新経営陣に譲る時期だと判断した」と述べた。
リストラ策としては、現在全世界で8000人の人員を7%削減し、2014年以降で年間1億米ドルのコスト削減を目指す。リストラ費用に充当するため新たに1億3600万株を1株21台湾ドルで発行、28億7000万台湾ドルを調達する。このため第4・四半期に1億5000万米ドルを一時費用として計上する。このほか創業者の施振栄氏を筆頭とする変革諮問委員会を設置する。
アナリストからは「変革への第一歩だが、今のところ真の変化は読み取れない。しかし、4日の終値18.15台湾ドルを上回る新株価格の設定は来年の株価上昇への自信を示す」(元大証券)との指摘がでている。
第3・四半期の損失131億2000万台湾ドルは、トムソンロイター・スターマイン調べによるアナリスト16人の予測中央値1億0900万台湾ドルを大幅に上回る。米マイクロソフト
第2・四半期は3億4300万台湾ドルの損失、前年同期は6800万台湾ドルの利益だった。
第4・四半期は、出荷量は減少するが粗利は改善するとの見通しを示した。
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