山田線の名誉のために付け加えると、盛岡―上米内間、宮古―川内間は区間列車と快速「リアス」があるので列車本数はもう少し多い。山間部にあり松草の隣駅である区界(くざかい)駅は、一部の快速が停車するので上下合わせて7本ある。よって、松草と平津戸の2駅が上下で5本という少なさなのだ。
わずかな農家が点在するだけの田園地帯にあり、利用客が極めて少ない。留萌本線は普通列車のみの運行であるが、その普通列車の中に、北秩父別駅を通過する列車が、下り6本、上り5本もある。したがって、停車する列車は下り2本、上り4本という状況で、留萌本線では唯一ランクインした。留萌本線は、留萌―増毛間廃止後、残りの区間も利用状況が振るわず、廃止が提案されている状況だ。
“列車で行くのが難しい”駅
究極の「秘境駅」として有名な小幌駅は、秘境駅にふさわしく列車で行くことさえ困難な状況である。普通列車でも通過する列車がある現状では、室蘭方面2本、長万部行き4本という少なさで、東室蘭発13時55分の列車で15時12分に小幌駅に降り立ち、15時44分の列車で戻るのが、いちばん安易な方法であろう。特急列車がトンネルから猛スピードで飛び出してくるので、ホームに滞在する人は十分注意したい。
釧網本線の中で停車する列車がいちばん少ない駅で、網走方面が1日2本、釧路方面が4本である。田園地帯の真ん中にポツンとたたずむ小さな駅で利用者は少ない。北秩父別駅と似たような雰囲気である。
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