東京に行かないと始まらない。これが現実 東京には何がある?

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東京には優秀な人間が集まっている

そして、東京にいる利点として最も大きいのは、やはり「人」の存在です。そもそも人口の多い東京には、優秀な人間も絶対的に多い。さらに地方の優秀な人間も、だいたいどこかの段階で東京に移り住んでくることが多いでしょう。

仕事をしていてよく思うのは、いくら力があったとしても、一人では絶対にできない仕事が世の中にはたくさんあるということです。だから、本気で何かをしたいのであれば、どうしても東京に行かなければならないことが増えていきます。

最近は、大阪で出会える人なんてほとんどいなくなりました。会いたい人はみんな東京に集まって、一緒にご飯を食べて、未来について語り合っています。ボクにとって東京は、インスピレーションを得られて、実際に行動できる素晴らしい場所です。

地方分権になっても素晴らしい人は散らばらない

「地方分権」という言葉が叫ばれて久しいですが、それは「“決定権の”東京一極集中」を是正するということのようにボクは感じています。

実際に地方分権になったからって、地方に賑わいが復活するでしょうか? 素晴らしい人材が地方に散らばるでしょうか?

いくら制度を改善しても、すでに東京に集まっている人たちは絶対にそこから動かないと思います。

大阪が復権する方法は、首都移転しかないのではないかな……。そんなことを考えながら週末、東京・目黒区のカフェで黙々とこの原稿を書きました。

Tehu 慶応義塾大学1年生・デジタルクリエーター

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てふ / Tehu

1995年、神戸市生まれ。灘中学校、灘高校を経て現在、慶応義塾大学1年生。中学生の時にプログラミングに興味を持ち、2009年にiPhoneアプリ「健康計算機」を公開。ダウンロード数が無料アプリで世界第3位となり、話題となる。以後、「放射能計算機」、劇団ひとり監修の「僕の余生。」などのアプリ制作を続ける。2010年からUstreamで「Tehuのオールナイトニホン」を放送開始。米アップルの新製品記者発表を同時通訳する番組を定期的に放送し、人気を集める。2013年、グーグル日本法人元会長の村上憲郎氏との共著『スーパーIT高校生“Tehu”と考える 創造力のつくり方』(角川書店)を発売。現在、クリエーターとして多くの企業のプロジェクトに参加するほか、講演や雑誌連載など多岐にわたって活動している。中国籍で本名は張 惺(ちょう・さとる)。日本語、英語、中国語を操る。

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