韓国の「eスポーツ」は日本より遥か先を行く テレビでもeスポーツの試合を放送
どの会場も観客席が用意されており、多くの観客が訪れています。入場料はだいたい4000ウォン(約400円)くらいで、映画や観劇、スポーツ観戦と比較するとかなり安めの設定です。有料化をしたのはここ2~3年で、それ以前は無料で観戦できたそうです。そういった点では、韓国でもようやくeスポーツ観戦の有料化が実現し始めたと言えますが、OGNの場合は放送収益がメインとなるので、入場収入に関してはそれほど重視していないとのことでした。
eスポーツをどのように見せるか
韓国でeスポーツは一般的にもメジャーなスポーツととらえられており、観戦以外にもテレビや配信で視聴している人が多くいます。視聴しているメディアの割合としてはスマホでの視聴が40%、PCでの視聴が40%、テレビでの視聴が20%くらいとのこと。そう、テレビでもeスポーツの試合が放送されているわけです。
OGNでジェネラルマネージャーを務めるイム・テジュ氏に韓国でeスポーツがこれだけ流行した理由をお聞きしたところ、「eスポーツの試合を観る環境を作り、大ヒットするゲームが必要だ」と言います。そしてドラマチックな展開が視聴者を増やしていきました。
「OGNの財産となっているのは、eスポーツをどのように見せるかの演出や見せ方のノウハウです。テレビ局でいう副調整室で、試合の様子をどのように見せているかが重要です」(テジュ氏)
以前、『LoL』の試合を見たときに、会場の大型モニターには今最も映すべき場面を写し、決定的な場面があった後にはスロー再生でその場面の解説をし、ずっとゲーム画面を映し出しているだけではないことがわかりました。同じ試合でも映像の作り方によって、視聴者の引き込み具合はまったく変わってきます。OGNは、長年eスポーツを放送してきたことにより、そのノウハウが資産になっているわけです。
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