北朝鮮、実は「ソーラー発電大国」だった?

国産パネルを独自に開発済みとの報道も

中国の貿易統計を見ると、3月には北朝鮮への機械輸出が大幅に落ち込んだことがわかる。ただ、現在も国境を越えて北朝鮮に流入している製品の額は数千ドル(数十万円)に達しており、機械類の輸出が完全になくなったわけではない。

北朝鮮のソーラーパネル輸入は以前から制裁以外の要因で減少していたため、中国からの輸入途絶の影響はそこまで大きなものとはならないだろう。

太陽電池は頻繁に取り替える必要がない。北朝鮮ではソーラーパネルが行き渡り、需要はすでにピークを過ぎていた可能性がある。また、北朝鮮は国産パネルの製造技術を独自に開発済みだとも宣言している。

国産のパネル製造技術も披露しているが…

北朝鮮は国産のパネル製造技術を繰り返し披露しており、政府発行の月刊誌『ピクトリアル・コリア(画報朝鮮)』の最新号にも国産パネルに関する記事が掲載されている。

「(再生可能エネルギー研究)所は、ソーラーパネル製造施設を建設した。ウエハ加工、組み立て、試験などの工程を備え、各種サイズのソーラーパネルを大量生産する施設だ」と、この記事は報じている。

北朝鮮駐在のロシア大使館が最近撮影した平壌の春季国際貿易商品展覧会の写真にも、ソーラーパネルや太陽熱温水器を陳列したブースが写っている。ただ、画像からは、これらの製品を販売しているのが北朝鮮の会社なのか、外国資本なのかまではわからない。

(文:レオ・バーン)

筆者のレオ・バーン氏は北朝鮮ニュースでデータ解析を担当。韓国ソウルを拠点とする。
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