イニエスタがヴィッセル神戸を選んだ「幸運」 ついに「生きる世界遺産」が日本にやってくる

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壇上でサインするイニエスタ(筆者撮影)

続いてイニエスタ本人が登場し、壇上で契約書にサインした。イニエスタはいつもの控え目な感じで訥々と語った。

「Jリーグの人気がアジア全体に広がるように貢献したい。日本は私の大好きな国。家族も連れてくるので1日も早く日本の文化に馴染めるようにしたい。日本の選手は技術が高い。コンビネーションもよく使う。日本代表のこともよく知っている。レベルの高い選手が揃っていると思う。私自身は自分のサッカーを日本に伝えるため、全力でプレーしたいと思う」

質疑応答の際に、他チームからのオファーを蹴ってヴィッセルを選んだ理由を問われたイニエスタはこう答えた。

「オファーをくれた全てのチームに感謝したいと思う。神戸を選んだのはヴィッセルが提案してくれた(育成などを含む)プロジェクトが興味深かったから。日本の文化が素晴らしいことも大きな理由の1つだ」

日本サッカーに風穴を開けるかも

32億~33億円の年俸に対して「高すぎる」という声もある。しかし「生きる世界遺産」のプレーが生で見られるのだから、日本のサッカーファンにとっては大きな贈り物だ。イニエスタがもたらす衝撃は閉塞気味の日本サッカーに風穴を開けるかもしれない。 

背番号はバルセロナと同じ8が予定されている(筆者撮影)

イニエスタは身長171センチ、体重68キログラムの体で世界の屈強なディフェンダーたちを翻弄する。バルサの育成組織「カンテラ」で育ったイニエスタは、10代からスペインの年代別代表に選ばれ続け2002年にバルサのトップチームに昇格した。

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