中国の学校が教室に「AIカメラ」を置くワケ

生徒の状態を監視

 5月17日、中国杭州市のある中・高等学校で、顔認識機能搭載の人工知能(AI)カメラを教室に設置し、生徒の状態を監視するシステムが導入されている。写真は3月撮影の展示会での同システム(2018年 ロイター)

[北京 17日 ロイター] - 中国杭州市のある中・高等学校で、顔認識機能搭載の人工知能(AI)カメラを教室に設置し、生徒の状態を監視するシステムが導入された。

このシステムは「スマート学級行動管理システム」と呼ばれ、生徒の表情と動きを捉えてビッグデータに照らして解析、生徒が(授業に)注意を払っているかを確認するという。

中国では、支払い確認から犯人逮捕、大規模娯楽イベントの観客やファストフード店の顧客チェックまで、AIと顔認識機能の活用が広がっている。

ユビキタス・カメラは中国大都市の大半で日常となっているが、監視技術に対してプライバシーをめぐる懸念が浮上している。

教師と生徒の意思疎通が改善

この学校の副校長はメディアに対し、「システムは生徒の顔の表情と行動情報のみを収集する。このシステムにより、教師と生徒の意思疎通が改善する」と述べた。

システムは、生徒が席で読んだり聞いたりしているか、あるいは居眠りしているかを判別するとともに、幸福、嫌悪、恐怖、怒り、混乱などの表情を検出できる。生徒はリアルタイムで注意力を採点され、教師が画面で閲覧するという。

副校長は、1カ月にわたる試験運用を経て、生徒は監視を受け入れはじめ、態度が改善したと説明。

しかし、否定的な意見もある。交流サイトの微博(ウェイボー)には「これは収容キャンプか? 彼らは子どもであって、独裁の標的ではない」などの投稿が寄せられた。

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