BMW「X2」は激戦の小型SUVを制覇できるか 香取慎吾さんを起用した狙いとは?

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トヨタも2018年冬、高級車ブランド「レクサス」から新型コンパクトSUV「UX」の日本投入を予定している。BMWとしてもコンパクトSUV市場は今が攻め時との認識だ。

X2は日本国内での台数増の主軸を担ってきたX1に続くSUVのエントリーモデルと位置づけ、他の輸入車ブランドだけでなく、国産車からの乗り換え需要にも照準を定める。

有名タレント起用で親しみやすさ演出

X2の記者発表会見では、元SMAPでタレントの香取慎吾さんをイメージキャラクターとして起用したことも同時に発表し、クロンシュナーブル社長と並んで一緒に車をアピールした。

新型「X2」の発表会では、イメージキャラクターに起用されたタレントの香取慎吾さんと、BMW日本法人のペーター・クロンシュナーブル社長との対談も行われた(撮影:梅谷秀司)

欧州の高級車ブランドの宣伝活動は本社の意向が強く反映されることが多く、日本人タレントの起用はこれまで少なかった。だが、ここ2~3年で起用例が徐々に増えてきている。BMWでも昨年に起用した元サッカー日本代表の中田英寿さんに続く2例目だが、本格的なマーケティング活動でタレントを起用するのは、香取さんが初めてだという。

BMWでは今後、香取さんが登場してX2の魅力を発信するインターネット動画を製作し、公開する予定だ。ブランドへの親しみやすさを演出し、従来にはなかった客層の拡大を狙う戦略だが、その一方で質実剛健で落ち着いたBMWのブランドイメージと両立するかという課題もある。狙い通りミレニアル世代の取り込みに成功するか。そのマーケティング戦略とともに注目が集まる。

岸本 桂司 東洋経済 記者

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きしもと けいじ / Keiji Kishimoto

全国紙勤務を経て、2018年1月に東洋経済新報社入社。自動車や百貨店、アパレルなどの業界担当記者を経て、2023年4月から編集局証券部で「会社四季報 業界地図」などの編集担当。趣味はサッカー観戦、フットサル、読書、映画鑑賞。

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