BMW「X2」は激戦の小型SUVを制覇できるか 香取慎吾さんを起用した狙いとは?
2017~2018年の日本カー・オブ・ザ・イヤーをボルボのSUV「XC60」が獲得し、輸入車で2度目の快挙を達成するなど、輸入車の勢いは右肩上がりだ(参考記事「ベンツにボルボ、『輸入車』人気再燃のワケ」)。国内の輸入車販売は独メルセデス・ベンツが、2015年度に独フォルクスワーゲン(VW)から首位の座を奪還して以降、快走を続ける。2017年度は6万8000台あまりを販売した。2位のBMWは5万1000台あまりを販売し、サブブランドのMINIも台数を伸ばしている。
「2、3年前あたりから、独身や子連れの30代のお客様が目に見えて増えてきた。医師や中小企業の若手経営者だけでなく、所得の高い大企業の会社員のお客様も多い」
BMWの正規ディーラー「Tomatsu BMW」江東営業所(東京都江東区)の新車セールス担当者は、最近の客層の変化をそう語る。
国産車と同じ土俵で戦えるようになった
かつては輸入車といえば一部の富裕層のもので、庶民には手の届かない「高嶺の花」だった。ところが近年、ハイブリッド(HV)駆動技術や衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備が国産車でも一般化したことに伴い、相対的に国産車の価格が上昇。クルマの買い方でも残価設定型クレジットなど多様化が進み、輸入車が国産車と同じ土俵で戦えるようになってきている。
先述の新車セールス担当者が「デザインを重視する若年層に対し、SUVは訴求力がある」と期待をかけるように、輸入車市場を特に牽引しているのがSUVだ。
メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ勢の独壇場だった輸入車のコンパクトSUV市場に、英ジャガー・ランドローバーやスウェーデンのボルボといった「非ドイツ勢」も今年に入ってから相次いで新型車を投入。競争は激化する一方だ。
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