春の京都観光、TVCMが混雑緩和に力を発揮か

混雑敬遠の動きの中「穴場」紹介で分散狙う

勧修寺の桜がテーマとなった「そうだ 京都、行こう。」の2018年春のポスター(提供:JR東海)

そんな中、ここ数年はCMに取り上げるスポットとして、多くの観光客を受け入れることが可能な場所を選んできたと、JR東海営業本部観光開発グループの担当者は言う。観光地の混雑が課題となってきたためだ。

こういった観点で、勧修寺は「いろいろな条件を兼ね備えているお寺」(担当者)だという。中心部からやや離れた歴史ある寺院で、知る人ぞ知る名所という「穴場感」がある一方、比較的大きな寺院であり、地下鉄の駅や幹線道路にも近くアクセスも良好で、京都駅からバスや地下鉄で30分程度で訪れることができる。

「春や秋のハイシーズンは『京都は混んでいる』という声を聞くことがしばしばあるが、比較的ゆったりと拝観や散策のできるエリアもまだまだある。もっと多くの人に京都に来てほしいという思いを込めて、今回は中心部からやや少し離れた勧修寺を取り上げた」と、JR東海の担当者はその狙いを説明する。

伸び続けた観光客数だが…

もともと日本を代表する観光地であり、近年は訪日外国人客の急増もあって観光客数が増え続けてきた京都。一方で「いつも混んでいる」というイメージの定着が、来客数にも影響を及ぼすようになっている。

京都市の資料によると、「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンが始まった年である1993年に3829万人だった京都市への年間観光客数は、阪神大震災やリーマンショックなどによる一時的な落ち込みはあったものの基本的には右肩上がりが続き、2015年には過去最多となる5684万人まで伸びた。

だが、2016年は3年連続での5500万人台こそ維持したものの、前年比で162万人少ない5522万人へと減少した。減った理由は「混雑」だ。

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