米株式市場は4日続伸、インフレ統計影響せず

ハイテク株上昇、恐怖指数は大幅に低下

 2月14日、米国株式市場は4営業日続伸して取引を終えた。この日発表された1月の消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びを示したが、市場に懸念が広がることはなった。9日撮影(2018年 ロイター/Andrew Kelly)

[14日 ロイター] - 米国株式市場は4営業日続伸して取引を終えた。この日発表された1月の消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びを示したが、市場に懸念が広がることはなった。

フェイスブック<FB.O>、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>、アップル<AAPL.O>が買われ、S&P総合500種<.SPX>の上昇に最も寄与した。

この3銘柄にネットフリックス<NFLX.O>とアルファベット<GOOGL.O>を合わせた「FAANG」銘柄は昨年の株高に大きく貢献した。アルファベットを除く4銘柄は最近の急落でも市場全体ほどは下げていない。

グロバルト・インベストメンツ(アトランタ)のシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「FAANGはまだ堅調が続いている。今回の市場の急落時に持ちこたえたことで、投資家は市場が再び下落してもFAANGに投資していれば大損は免れられると考えている」と指摘。「好機を逃すのが怖いという心理がまだ働いている」と述べた。

S&P総合500種は過去4営業日で4.56%急伸し、4営業日での上昇率は2016年半ば以来の高さとなった。1月26日に付けた最高値は約6%下回っている。

労働省が14日発表した1月のインフレ統計で、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇と、2017年1月以来、1年ぶりの大幅な伸びを記録。伸び率は市場予想の0.2%を上回った。ただ前年比では1.8%上昇で、前月から横ばい。

物価上昇の兆しを受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを加速せざるを得なくなるとの懸念が再び浮上した。しかし、同日発表された1月の小売売上高が増加予想に反して前月比0.3%減と、昨年2月以来の大幅な落ち込みとなったことから、インフレ懸念の広がりは抑えられている。

ロバート・W・ベアードの最高投資ストラテジスト、ブルース・ビットルズ氏は「CPI統計で一定のインフレが示されたが、大幅なインフレではない」とし、「市場は悲観的になり過ぎた」と述べた。

多くの投資家の自信を支えているのは、米経済の堅調が続き、減税が企業利益を後押しし、消費者の消費拡大につながるとの考えだ。

投資家の不安心理の目安とされる、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX)<.VIX>は、2月5日以来初めて20を割り込んだ。

BB&Tウェルスマネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキ―・ヘルウィグ氏はVIXが20を下回ったことは「非常に良い兆候」と述べた。

S&P主要11セクターのうち、7セクターが上昇。金融や情報技術の上昇が目立った。

個別銘柄では、時計・ファッションアクセサリーの米フォッシル・グループ<FOSL.O>が87.7%急騰。第4・四半期決算が市場予想を上回ったことが好感されたほか、空売り筋の買い戻しが入った。

メキシコ料理チェーンの米チポトレ・メキシカン・グリル<CMG.N>は15.4%高。前日に米ヤム・ブランズ<YUM.N>傘下タコベルのブライアン・ニッコル氏を最高経営責任者(CEO)に起用すると発表。アナリストの間では同氏は「適任」と評価されている。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.28対1の比率で上回った。ナスダックでも2.94対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約78億株。直近20営業日の平均は84億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24893.49 +253.04 +1.03 24535.82 24925.95 24490.36 <.DJI>

前営業日終値 24640.45

ナスダック総合 7143.62 +130.11 +1.86 6979.24 7152.05 6977.07 <.IXIC>

前営業日終値 7013.51

S&P総合500種 2698.63 +35.69 +1.34 2651.21 2702.10 2648.87 <.SPX>

前営業日終値 2662.94

ダウ輸送株20種 10482.16 +101.45 +0.98 <.DJT>

ダウ公共株15種 662.25 -7.83 -1.17 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1307.05 +28.54 +2.23 <.SOX>

VIX指数19.26 -5.71 -22.87 <.VIX>

S&P一般消費財 830.18 +12.72 +1.56 <.SPLRCD>

S&P素材 377.50 +4.88 +1.31 <.SPLRCM>

S&P工業 639.84 +7.69 +1.22 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 560.44 -0.69 -0.12 <.SPLRCS>

S&P金融 478.18 +10.84 +2.32 <.SPSY>

S&P不動産 186.49 -1.19 -0.63 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 503.89 +6.97 +1.40 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 969.16 +10.41 +1.09 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 156.11 -1.11 -0.70 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1147.85 +21.96 +1.95 <.SPLRCT>

S&P公益事業 246.05 -2.95 -1.19 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.30億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21525 + 345 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 21495 + 315 大阪比 <0#NIY:>

*内容を追加しました。

 

(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

人気記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
市場縮小が止まらない<br>生き残りへもがく製紙業界

紙の国内市場は8年連続のマイナスが必至。ペーパーレス化、原料高で苦境に。三菱製紙は最大手・王子ホールディングスの傘下へ。国内はさながら撤退戦。活路は海外市場か?