1ドル一時106円台、日経平均2万1000円割れ 1年3カ月ぶり円高、ドル安はどこまで進むか
[東京 14日 ロイター] - 東京外為市場で14日、ドルは一時106.99円まで下落し、2016年11月以来1年3カ月ぶりの安値をつけた。投機筋の仕掛け的な円買いで107.01円まで下落した後、いったん持ち直したが、再び下押しが強まった。
円高進行を嫌気して、東京株式市場では日経平均が2万1000円を割り込み、昨年10月以来の安値水準で推移している。200日移動平均線も下回った。
市場では、ドルが重要サポートポイントとされていた昨年安値107.32円を下回ったことで、下値余地が2016年安値から高値への上昇幅に対する61.8%押しの106.51円レベルに広がった。
午前の記者会見で菅義偉官房長官が「為替の安定はきわめて重要。緊張感をもって注視している」と述べたが、市場の反応は限定的だった。市場では「これ以上円高が進めば政府筋から口先介入が入りやすくなるが『注視する』では弱い。一時的にスピードを緩める効果はあっても、ドルを持ち上げるエネルギーにはならない」(外為アナリスト)との声が出ていた。
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