パソナ、南部式経営に「物言う株主」が注文 低い株価、収益性の原因はいったい何なのか

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オアシスはこれまで任天堂や京セラ、パナホームといった会社に対して、要望書を公表。会社側に一部の要望を受け入れさせた実績がある。

市場はオアシスの提案を好感し、株価は11月8日終値の1628円から、11月9日には年初来高値となる1838円を記録。ただ、11月15日にはほぼ公表前の水準に戻っている。

全社経費の中身にメス?

会社側はオアシスの提案に対し、「株主の意見として真摯に受け止めたい」と言及するにとどまっている。

オアシスの現在の持ち株比率は4.8%。一方で南部代表はパソナ株の44%を保有するため、オアシス側がこうした内容の株主提案を行っても勝ち目は薄い。

とはいえ、経営改善のためには「少数株主として、会計帳簿閲覧権を行使する準備を進めている」(紫垣アナリスト)。

今後、オアシスが同業他社に比べて多すぎると分析する全社経費について調査を進めた場合、会社側も対応せざるをえない状況となる可能性もありそうだ。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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