TOPIX、終値で1991年以来26年ぶりの高値 日経平均株価は利益確定売りで小反落

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 11月8日、東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株は高安まちまちだったが、日本株は高値警戒感が意識されて利益確定売りが先行した。写真は都内で昨年4月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株は高安まちまちだったが、日本株は高値警戒感が意識されて利益確定売りが先行した。売り一巡後は押し目買いを支えに下げ幅を縮小させる展開となった。一方、TOPIXは終値で2007年高値を上抜け、1991年11月以来26年ぶりの水準となった。

日経平均は、安く寄り付いた後も利益確定売りが重しとなって、下げ幅は一時170円超まで拡大した。ただ、押し目待ちの投資家による買いや、海外勢とみられる好業績株への買いが入って切り返し、後場にかけて2万2900円付近へと徐々に持ち直した。

もっとも、前日終値は取引時間中も上回れなかった。「前日は断続的にまとまった先物の買いが入って上昇の原動力になったが、きょうは目立っておらず、持ち直しに弾みがつかなかった」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との指摘が聞かれた。

TOPIXは0.24%高。東証1部の午前中の売買代金は3兆3382億円と活況だった。セクター別ではその他製品が上昇率トップ。海運、電気機器、化学も上げが目立った。半面、保険、銀行、建設などが下落率上位に入った。

個別銘柄では、引き続き好業績銘柄の上昇が目立った。2017年4―9月期決算で、連結純利益が前年同期比75%増の22億円と好調だったことが評価された市光工業<7244.T>が大幅高となった。国内の受注増やアセアン子会社の業績回復などが寄与する。

2018年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正したブラザー工業<6448.T>も急伸。IT顧客関連向けが好調となっている産業機器分野の見通しを引き上げたという。

一方、2017年1─9月期の連結営業利益が前年比2.3%減の1444億8900万円だったクボタ<6326.T>は急落。通期営業利益予想を前年比4.9%増の1980億円で据え置いており、市場予想を下回る保守的な計画を嫌気した売りが出た。

東証1部の騰落数は、値上がり1041銘柄に対し、値下がりが890銘柄、変わらずが102銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     22913.82 -23.78

寄り付き   22849.91

安値/高値  22759.07─22922.8

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1817.60+4.31

寄り付き     1809.07

安値/高値    1804.18─1817.75

 

東証出来高(万株) 186822

東証売買代金(億円) 33382.01

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