渋谷駅「ゴミ拾い競技」、1位は何kg集めたか 東急グループ各社が渋谷の街を舞台に競う
続いて、大会の企画・運営で協力するソーシャルスポーツイニシアチブ代表理事の馬見塚健一氏から、ルールの説明が行われた。制限時間までに会場に戻り計量することや、集めたゴミの量だけでなく、質によってポイントが変わることなどが説明された。たとえば、紙や雑誌、弁当・食品容器などの「燃えるゴミ」は100gで10ポイントであるのに対し、「たばこの吸い殻」は100gで100ポイントと高得点が稼げる仕組みになっている。
競技エリアがとても広いのも、大きな特徴だ。北は代々木の陸上競技場付近、西は井の頭通り、東は表参道の青山通り手前、南は渋谷駅周辺までを含む広大なエリアが競技フィールドに指定されている。各チームは、制限時間内に戻りさえすれば、エリア内のどこへ行っても構わないので、作戦の立て方によって、”収穫量”が大きく変わってくるだろう。
15時40分競技開始。各チームがゴミを求めて、各方面に散っていった。筆者もいくつかのチームに同行し、競技のもようを見届けた。
ゴミは目立たない場所にたくさんある
16時30分に競技終了。会場に戻ってきたチームのゴミ袋を見ると、やはり、チームによって、収穫したゴミの量に、かなりの差がついていた。
持ち帰ったゴミの量が多いチームと少ないチームに話を聞くと、表参道付近を中心に歩いたというチームは、「思ったよりゴミがなくて、探すのに苦労した」(東急電鉄・男性)といい、一方、宮下公園やJRの線路脇を中心に歩いたというチームは、「ゴミがすごくあった。植え込みなど、隠れた場所にゴミが捨てられることが、すごくよくわかった」(東急セミナーBE・女性)という。同じ渋谷でも、エリアによって、落ちているゴミの量がまったく異なるというのは、予想どおりの結果といっていいだろう。
また、実際に競技としてのゴミ拾いをしてた感想は、「ただ、ゴミを拾うのではなく、チームで協力して集めて、これは何ポイントになるというように、ゲーム感覚で楽しめるのがいい」(東急セミナーBE・女性)、「普段、目が向かないようなところにゴミがあることに気づいた。普段も、ゴミがあるのに気づいたら、拾おうという気になった」(東急グルメフロント・男性)、「バス停と植え込みにゴミが多いことに気づいた」(東急総合研究所・女性)など、競技を通じて行うゴミ拾いは楽しく、また、普段とは違う視点で街を眺めることで、さまざまな気づきを得たという感想が多かった。
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