良品計画、今期業績予想を上方修正 海外未達を国内がカバー
[東京 4日 ロイター] - 良品計画<7453.T>は4日、2018年2月期の業績予想を上方修正した。海外事業は、為替の影響や一部地域での売り上げ低迷で営業減益となったものの、好調な国内事業が計画を超過しており、これをカバーした。
松崎曉社長は会見で「計画超過した上期実績に下期計画を加えた」と述べた。
18年2月期の連結営業収益は3739億円から前年比13.4%増の3778億円、営業利益は423億円から同11.3%増の426億円に引き上げた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト10人の営業利益予測の平均値は431億円となっている。
国内事業においては、衣服・雑貨の値下げ効果などが客数増に結び付いた。同社は、17年1月以降、衣料品や家電、布団など約200品目の値下げを実施。8月25日以降は、今秋冬シーズンの衣料品約110品目の値下げを実施している。
松崎社長は「消費者は価格にセンシティブ。セール時には売上げが増加する」と指摘。ただ「消費が弱いとは思っていない。欲しいものへの購買意欲は強い。メリハリ消費だ」と述べた。
一方、海外事業においては、昨年の上期は円安ピークで調達した商品販売が中心だったことから、利益率が向上したが、今上期はそうした要因がなくなり、利益率の押し下げ要因となっている。
2017年3―8月期の連結営業収益は前年比13.2%増の1829億円、営業利益は同6.9%増の211億円になった。上期としては6期連続の最高益。会社の営業利益計画は5.3%増の208億円だった。
上期の国内事業は37.3%の営業増益、海外事業は32.1%減益だった。松崎社長は、海外事業について「一部のリストラエリアを除くとトレンドは堅調」と述べた。
店舗数は、8月末で国内が420店舗、海外が422店舗となり、国内店舗数を海外が逆転した。
(清水律子)
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