ノーベル物理学賞受賞者「いま科学が危ない」

重力波の直接観測に成功した科学者の願い

「どの政党に所属しているかによって、気候変動を信じるかどうかが決まる国があるというのは、まったくもって異常だ」(バリッシュ名誉教授)。「現在の政権は、これまで見るかぎり、非常に反科学的だと思われる」とも述べた。

ちなみに、チームの3人目である同じくカリフォルニア工科大学のキップ・ソーン教授に話を聞こうとの努力は実らなかった。

米国の有権者の世論調査によると、民主党員は共和党員のほぼ2倍の率で、地球温暖化が人類によって引き起こされたと信じているということである。

9月1日から28日までの間に行われたロイター/イプソス調査では、地球温暖化はほとんど、あるいはすべて人間の活動に原因があると信じている共和党員は、わずかに3人に1人だけとの結果が出た。ほぼ4人に3人の民主党員が信じているにもかかわらず、だ。この調査は3992人の回答者を含み、正確度の指標である信頼性の間隔は2%ポイントだった。

米国人の10%がワクチン接種を疑っている

科学への懐疑は何も気候に限られていることではない。ピュー研究所の2016年の世論調査によると、米国人の10%がワクチンのリスクがその効能を上回ると信じており、17%は両親が子供にワクチン接種をしないよう選択できるべきだと述べているという。その選択は他の人たちの健康リスクにつながるにもかかわらず、だ。

トランプ大統領は選挙キャンペーン中、気候変動は米国産業の競争力を低下させようという中国によって創られた「担ぎ」と描写した。大統領になってからは、パリ気候協定はビジネスに悪影響を及ぼすとして、米国は同協定から離脱すると表明している。

(執筆:スコット・マローン、編集:スーザン・トーマス)

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