アマゾン、メキシコ市近郊に巨大倉庫開設へ 同国でのアマゾン配送倉庫の面積は3倍に

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 9月13日、米オンライン小売り大手のアマゾン・ドット・コムがメキシコ市近郊に面積100万平方フィートの巨大倉庫の開設に向けて準備を進めていることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。写真は同社ロゴ。6月撮影(2017年 ロイター/Carlos Jasso)

[メキシコ市 13日 ロイター] - 米オンライン小売り大手のアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>がメキシコ市近郊に面積100万平方フィートの巨大倉庫の開設に向けて準備を進めていることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。発展の初期段階にあるメキシコの電子商取引市場で事業を拡大する取り組みの一環。

関係者によると、新たな倉庫はメキシコ市から約25マイル(40キロメートル)北上したテポツォトラン地区に建設され、来年に完工の予定。これにより同国におけるアマゾンの配送倉庫のスペースは3倍に増える。

この件についてアマゾン広報のジュリオ・ジル氏はコメントしなかったが、同社のメキシコ部門は品ぞろえの拡大や配送の迅速化、購入プロセスの円滑化と安全性の強化に取り組んでいると説明した。

ジル氏によると、アマゾンは現在、メキシコに2カ所の配送センターを保有しており、合計の面積は50万平方フィート超。新たな倉庫は、既存の施設から約7マイル(11キロメートル)離れた地点に建設される。いずれの施設もメキシコの工場地帯から米国との国境に向かう「NAFTA」ハイウェーの沿線にある。

物流コンサルタント会社MWPVLのマーク・ウルファート社長はアマゾンの新倉庫について、書籍などの小型商品から家具などの大型商品まで取り扱えると指摘。仮に米国内の倉庫と同様に面積の約85%が小型商品用に使われれば、アマゾンは1500万個の商品を保管し、1日当たり最大100万件の配送ができるとの推計を示した。

北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で米国がメキシコに対し、非課税で輸入できるオンライン購入の限度額を50ドルから引き上げるよう説得できれば、アマゾンには追い風となる。

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