ぐっちーさん「トランプは密約をしていた」 トランプ政権の最大のリスクが雲散霧消した

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トランプ大統領は、ケリー首席補佐官と「密約」を交わしていたのかもしれない(写真:AP/アフロ)

みなさま、お盆はいかがお過ごしでしたか? 日本は相変わらず平和でしたが、アメリカはもうグチャグチャになっておりました。

「トランプ政権はアメリカ・ファースト」は本当か

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8月12日、バージニア州・シャーロッツビルでの白人至上主義と反対派の衝突に対し、8月15日にドナルド・トランプ大統領は「双方に非がある」と発言しました。メディアのみならず、共和党内部からも非難轟々となり、これだけでも大騒ぎだったのですが、極めつけは18日になんと、スティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問が辞任(事実上の解任)してしまったわけです。

これまでトランプ大統領を思想的に支えてきた人物で、これでいわゆるトランプ人脈としてはマイケル・フリン(更迭時は大統領補佐官、以下同)、ショーン・スパイサー(報道官)、ラインス・プリーバス(大統領首席補佐官)、アンソニー・スカラムッチ(広報部長)といった「アメリカ・ファースト」を謳ってきた連中がいたわけですが、彼らホワイトハウスの要職が次々に解雇されたうえに、バノンとなるともう、これはトランプ大統領がホワイトハウスのマネジメントができていないと言われても仕方ありません。

日本のメディアはトランプ政権の「アメリカ・ファースト」こそがトランプ政策の中核だ、というような報道の仕方をしますが、実際はそうでもない。この「トランプ人脈」と、いわゆる「グローバリスト」(伝統的な共和党の考え方に近い人脈)、そして「MMT」(ジェームズ・マディス国防長官、ハーバード・マクマスター大統領補佐官、レックス・ティラーソン国務長官)と呼ばれる軍人派がそれぞれぶつかりあい、全く収拾がつかなかった、というのが真相です。

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