トヨタとマツダ、「海図なき戦い」へ協力 両社長が記者会見で表明
豊田社長はまた、両社の提携はEVなど「未来の車を決してコモディティ(汎用品)にしたくないという思いを形にした」とも説明。「EVの課題は電池をはじめとするコスト削減と車の『味』づくり」と指摘した。その上で、個性を出しにくいEVで「いかにブランドの味を出すかが挑戦だ」と語った。
小飼社長も「走る喜びが感じられる電動車をどう開発するか」との課題認識を示し、トヨタが進める新設計思想「TNGA」とマツダの一括規格構想などをうまく融合させると話した。
米国でカローラ生産集約、マツダブランド強化
米国での新工場建設が、今年1月にメキシコ工場新設計画を批判したトランプ米大統領の発言に配慮した決断だったかとの質問に対し、豊田社長は「まったく関係ない」とした上で、年初から北米での最適な生産体制のあり方を見直していたという。
その結果、北米向け「カローラ」の生産は、現在建設中のメキシコ工場ではなく、ミシシッピ工場とマツダとの新工場という米国内の拠点に集約することを決めたと説明した。小飼社長はマツダの米国でのブランドを強化する上で重要であるとの考えを示した。
トランプ大統領は4日、両社の米工場新設について、さっそくツイッターに投稿し、「米国の製造業にとって素晴らしい投資だ」とコメントしている。
(白木真紀 編集:北松克朗)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら