NYドル109円台に下落、ISM非製造業指数受け

年内の追加利上げに懐疑的な見方が広がる

 8月3日、ニューヨーク外為市場では、ドルが円、ユーロ、スイスフランの各通貨に対して下落した。4日の米雇用統計発表を控え、市場予想より低調だった米ISMの非製造業総合指数を受けて投資家の懸念が強まり、米FRBによる年内の追加利上げに懐疑的な見方が広がった。写真は1万円札とドル紙幣、2010年9月都内で撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日のニューヨーク外為市場では、ドルが円、ユーロ、スイスフランの各通貨に対して下落した。4日の米雇用統計発表を控え、市場予想より低調だった米供給管理協会(ISM)の非製造業総合指数を受けて投資家の懸念が強まり、米連邦準備理事会(FRB)による年内の追加利上げに懐疑的な見方が広がった。

ドル/円<JPY=>は一時、7週間ぶりの安値となる109.87円に下落。ユーロ/ドル<EUR=>は一時、1.1892ドルに上昇した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルが、ロシア政府による米大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」の捜査を統括するモラー特別検察官が大陪審を招集したと報じたことを受けて、ドルの下げ幅が拡大した。

ISMが発表した7月の非製造業総合指数は53.9と、前月の57.4から低下した。景気拡大と悪化の分岐点となる50より高い水準だったが、市場予想の57.0を下回った。雇用指数は53.6に低下し、市場予想の56.5より低い水準となった。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、ISMの非製造業指数が予想を下回ったことで、7月の雇用統計が失望を誘う内容となる可能性が高まったと指摘。「そうなれば、FRBの利上げの障壁が高まり、ドルを押し下げる要因になる」と語った。

ロイター調査では、7月の雇用統計で非農業者部門雇用者数の増加幅は6月の22万2000人より少ない18万3000人と予想されている。CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物に織り込まれた12月の利上げ確率は約44%となっている。

一方、雇用の伸びが上振れする可能性も排除できないとの見方もある。コモンウエルス・フォーリン・イクスチェンジのチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「足元ではドルの売り持ちが少し積み上がっているようだ。雇用統計が予想より上振れすれば、ドルが反発する状況が形成されていると思う」と述べた。

イングランド銀行(中央銀行)が政策金利を据え置いたことを受け、ポンド/ドル<GBP=D3>は一時、0.8%安の1.3113ドルに下落。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は小幅安の92.783となった。

ドル/円 NY終値 110.02/110.07

始値 110.63

高値 110.64

安値 109.87

ユーロ/ドル NY終値 1.1868/1.1872

始値 1.1835

高値 1.1892

安値 1.1835

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