意外に穏やか!?ヤマトは総会で何を語ったか

「冒頭で社長が頭が下げたのが印象的だった」

重要イベントの株主総会を終え、ヤマトは値上げ交渉と中計策定に本腰を入れる(撮影:風間仁一郎)

未払い残業代や27年ぶりとなる宅配便の基本運賃値上げなど、話題を集めるヤマト運輸。同社の親会社であるヤマトホールディングスは6月23日、銀座の本社から徒歩1分ほどの銀座ブロッサムで定時株主総会を開催した。

今年の総会は株主の注目度が高い――。ヤマト経営陣は過去にない覚悟を持って望んだようだ。毎年同じ会場で総会を開催しているが、出席者の急増に備え、はじめて同施設内の別室も用意したほど。

ただ、ふたを開けてみれば総会に出席した株主は450人。昨年から100人増えたものの、定員900人のホールが埋まることはなかった。

その株主もヤマトが毎年総会のお土産として渡す洋菓子を受け取り、すぐに立ち去る姿が目立った。実際に参加した株主はもっと少なかっただろう。総会は10時に始まり12時ちょうどに閉会、と昨年より20分長かった。

なお、ヤマトは株主総会の報道陣への公開はしていないため、総会に出席した株主に取材した。

冒頭で山内社長が謝罪

総会の冒頭で山内雅喜社長は「大幅な減益となり株主の方にお詫びしたい」と頭を下げた。併せて従業員にも迷惑をかけたと述べたという。総会で最も印象に残ったのはこの謝罪シーンだった、と複数の株主が口をそろえた。

2016年度の事業報告に続き、質疑応答が始まったのは10時半。出席した株主によれば、11人の株主が質疑に立った。その半数が宅配ドライバーの労働環境を改善するための働き方改革に関する質問や意見だったという。

質疑には主に山内社長のほか、ヤマト運輸の長尾裕社長、人事戦略面を担当する大谷友樹上席執行役員が回答した。働き方改革については、山内社長が「先頭に立って全力で取り組んでいく」と述べたほかは、「報道で出ていることを、かみ砕いてわかりやすく説明した感じだった」(株主)。

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