日経平均は大幅続伸、終値で2万円台を回復 1年9カ月ぶりの高値水準
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸となり、2万円台の大台を回復した。終値では2015年8月19日以来約1年9カ月ぶりの高値水準となった。前日の米国市場では堅調な経済指標を好感し主要3指数がそろって最高値を更新。国内年金資金の買いが入ったという観測もあり、指数は寄り直後に2万円を回復した。その後はじり高となり一時400円近く急騰する場面もあった。
東証33業種中、食料品、情報・通信、水産・農林を除く30業種が上昇。鉄鋼、証券、海運が上昇率の上位に並んだ。
為替の水準に変化が乏しいにも関わらず株高が進んだことに関し、市場からは「ISM製造業景況指数やADP雇用統計などの米経済指標が良かったことで、海外勢と国内勢両方の買いが入っている」(ソシエテ・ジェネラル証券・株式営業部長の杉原龍馬氏)との声が聞かれた。
後場後半以降はやや伸び悩み
今晩に米5月雇用統計の発表を控えていることもあり、後場後半以降はやや伸び悩んだ。来週8日にはトランプ米大統領に解任されたコミー前連邦捜査局(FBI)長官が米上院情報委員会で証言を行う予定で、再び米政局の動向に注目が集まる。ただ「よぼど決定的な証拠でないかぎり、弾劾にもっていくのは難しい、材料視されない可能性もある」(国内証券)との見方が出ていた。
個別銘柄では、高島屋<8233.T>が続伸し年初来高値を更新した。1日に発表した国内17店舗の5月売上高は前年比2.2%増と3カ月連続で前年実績を上回った。円安や株高の影響もあり、免税や高額品売り上げが好調に推移したという。
半面、伊藤園<2593.T>が反落。同社が1日発表した2018年4月期の連結営業利益予想は、前年比3.8%増の226億円の見通しとなった。だが、直近では業績の観測報道を手掛かりに株価が大きく上昇していたことや、増益率が17年4月期と比べ大幅に鈍化する見通しであることなどを嫌気した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1509銘柄に対し、値下がりが420銘柄、変わらずが88銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20177.28 +317.25
寄り付き 19970.23
安値/高値 19967─20239.81
TOPIX<.TOPX>
終値 1612.2 +26.06
寄り付き 1594.61
安値/高値 1593.94─1613.18
東証出来高(万株) 231512
東証売買代金(億円) 32232.87
(辻茉莉花)
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