「古民家」こそがインバウンド観光の目玉だ

「瀬戸内」が取り組む観光客誘致策の舞台裏

内子町の宿泊施設「HOTELこころ.くら」寝室(写真提供:ホームアウェイ)

日本国内で民泊予約・仲介サイトと言えば、エアビーアンドビーが圧倒的な知名度を誇るが、同社と並んで世界およそ190カ国に登録物件を持ち、月間4000万人以上のサイト訪問者がいるホームアウェイ(本社:米国テキサス州オースティン)という企業がある。

そのホームアウェイの日本法人(本社:東京港区六本木)が、2016年に日本上陸。2017年5月より本格始動した。

リゾートや富裕層の集客に強み

これまでの世界規模での実績を見ると、エアビーアンドビーが、どちらかというと都会の物件や若年層の集客に強いのに対し、ホームアウェイは地方やリゾート、ファミリー層や富裕層の集客に強みがあるという。

そのホームアウェイと、瀬戸内ブランドの確立による瀬戸内海沿岸エリアの地域経済活性化などを目的とする「せとうちDMO」がこのほど連携し、広域インバウンド誘致を目指すという。

せとうちDMO(Destination Management/Marketing Organization)は、観光庁が規定した日本版DMOの広域連携DMOのひとつで、2016年4月1日に発足。DMOとは、観光地域づくりをする法人を指す。

関係各県を理事に持つせとうち観光推進機構と、金融機関・事業会社が参画する瀬戸内ブランドコーポレーションにより構成され、瀬戸内海沿岸7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の観光振興を官民連携して推進・運営している。

まず、ホームアウェイとは、どのような企業かについて説明しておこう。

ホームアウェイは2005年にテキサス州オースティンで設立され、2015年には世界最大のオンライン総合旅行会社であるExpedia(エクスペディア)グループの傘下に入った、バケーションレンタルサイトの大手だ。

バケーションレンタルというのは聞き慣れない言葉かもしれないが、日本と異なり、長期休暇の取得が一般的な欧米諸国では、バケーション中に、オーナーが家や部屋を使用しない間、その物件を第三者に貸し出すサービスのことを言う。

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