中国大手銀、北京で住宅ローン金利引き上げ 5月1日から、関係筋がロイターに明らかに
[北京 2日 ロイター] - 中国で少なくとも6行の大手銀行の北京支店が1日から、初回もしくは2回目の住宅購入者に対する住宅ローン金利を引き上げたもようだ。関係筋6人が2日、ロイターに対し明らかにした。
北京市は住宅市場の過熱化を抑制するため、3月に前例のない厳しい規制を打ち出していた。
関係筋によると6行は、初回購入者への利率引き下げ措置を廃止。2回目の購入者向けの変動金利に関しては、中国人民銀行(中央銀行)の長期指標金利に対するスプレッドを10%ポイント引き上げ、20%としたという。年限5年以上の指標金利は現在4.9%となっている。
不動産会社の中原地産(北京)のチーフアナリスト、Zhang Dawei氏は、初回購入者向けローンに対する措置について、2011年と14年時の不動産市場における引き締めサイクル時のクレジットクランチ(信用ひっ迫)の繰り返しであると述べ、「市場見通しに深刻な影響を与えるかもしれない」との懸念を示した。
国営の証券時報はこの日、中国工商銀行(ICBC)<601398.SS><1398.HK>、中国建設銀行(CCB)<601939.SS><0939.HK>、中国農業銀行<601288.SS><1288.HK>、中国銀行(BoC)<601988.SS><3988.HK>、中国交通銀行(BoCom)<601328.SS><3328.HK>が金利を引き上げたと報じた。中信銀行(CITIC)<601998.SS>、北京銀行<601169.SS>、招商銀行<600036.SS>も同様の措置を実施したという。
これらの銀行は金利変更を確認していない。人民銀からコメントは得られていない。
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