徹底解説「トワイライト瑞風」のインテリア 6月運行開始、JR西日本の期待の豪華寝台列車

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4号車の「ロイヤルツイン」はユニバーサル対応室で、通常のドアのほかに、車いすでの出入りを考慮した幅広の自動ドアを設置している。さらにこの自動ドアからデッキまでの通路の幅を拡大している。個室の床面積を広くしているため、ベッドの利用も便利になっているほか、便洗面所の床面積も拡大し、バリアフリートイレを設置している。

■ロイヤルシングル

「ロイヤルシングル」は4号車に2室設置される1人用個室で、ベッド兼用のソファとライティングデスク、便・洗面所とシャワールームを設置している。壁面には格納式のエキストラベッドがあり、2段ベッドとすることで2名での利用も可能だ。

展望車はオープン構造

■食堂車・ラウンジ

ラウンジ「サロン・ドゥ・ルゥエスト」には眺望をゆったり楽しめるようソファを配置(撮影:久保田敦)

6号車は食堂車「ダイナープレヤデス」で、2人掛けテーブル6脚と4人掛けテーブル2脚を配置。定員は20名となる。テーブルにはIHヒーターを内蔵し、鍋料理を楽しむことも可能だ。この鍋は汁がこぼれないよう設計されている。また、キッチンはオープンタイプとしている。

5号車はラウンジカー「サロン・ドゥ・ルゥエスト」。ソファで車窓を楽しむことができるほか、バーカウンターも備えている。さらに茶道具一式が用意され、立礼(椅子に腰掛けて行う茶道)を行うスペースも設置されている。

■展望車

『鉄道ジャーナル』5月号(3月21日発売)。特集は「JR西日本の近郊形列車」。画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

1・10号車は展望車で、大型の曲面窓を配置している。運転台の背後にも椅子が設置され、運転士目線で前方の車窓をたのしむことも可能となっている。

オープン構造の展望デッキは、最後尾の時にビューポイントなどで開放し、デッキで沿線の風を楽しむことができる。デッキへの出入りは展望室からの通路を利用し、そのため運転台は半室構造となっている。

■調度品

各車両には、デッキ部分、通路や各室内に、京都をはじめとする沿線の伝統的な工芸品やさまざまな調度品、アート作品、額絵、版画、写真等がふんだんに飾られており、室内灯のスイッチにも彫金プレートが使われている。また、ザ・スイートや食堂・ラウンジには名作椅子が配置されている。

瑞風は、今年6月17日から営業運転を開始する。コースは1泊2日の山陽2コースと山陰2コース、そして山陽と山陰を周遊する2泊3日のコースを設定。第1期分は既に満席となっており、4月からは第2期の申込受付を開始する。

鉄道ジャーナル編集部

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車両を中心とする伝統的な鉄道趣味の分野を基本にしながら、鉄道のシステム、輸送の実態、その将来像まで、幅広く目を向ける総合的な鉄道情報誌。創刊は1967年。

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