徹底解説「トワイライト瑞風」のインテリア

6月運行開始、JR西日本の期待の豪華寝台列車

インテリアのデザインコンセプトは、昭和初期に一世を風靡したアールデコ調をベースとし、車内の装飾は沿線の魅力をちりばめたものとした。眺望を重視して大型の窓を配置した。また、一部の窓は開閉可能として、沿線の風を感じることができるようになっている。車内の通路、アルコーブ、ラウンジ、客室など随所に、沿線の調度品や花瓶、名作椅子、額絵、版画、写真などが展示され、車内を演出。各個室のスイッチ類には彫金プレートが用いられている。

個室は、「ザ・スイート」「ロイヤルツイン」「ロイヤルシングル」の3クラスを設定。「ザ・スイート」と「ロイヤルシングル」はエキストラベッドの使用が可能で、これにより1編成の定員は最大34名となっている。

1両にたった1室の豪華な部屋

■ザ・スイート

スイートの寝室はまくら木方向にベッドを配置。日本海側に大窓を配置した(撮影:久保田敦)

7号車「ザ・スイート」は「瑞風」の最上級個室で、1両1室となっている。定員は2名だが、エキストラベッドを使用して最大4名までの利用が可能だ。

この車両は2階建て構造で、リビング・ダイニングと寝室は2階に設置され、1階には車両を通り抜けるための階下通路と機器室が設置されている。リビング・ダイニングのソファはエキストラベッドとして使用することができる。また、食事をすることも考慮された大型のテーブルが配置されている。寝室にはベッドをふたつ配置している。両部屋とも日本海側の天井部分にも大型の窓を設置して、眺望を考慮している。

エントランスには洋式トイレとプライベートバルコニーを設置。プライベートバルコニーは開閉可能な側窓を備えたスタンディングスペースで、壁に寄りかかることができるよう、簡易腰掛も用意されている。

バスルームには文字どおりバスタブが設置されている。バスタブはお湯がこぼれ落ちないように工夫され、走行中に入浴を楽しむことが可能だ。さらにガラスで仕切られたシャワールームや洗面台のほか、洋式トイレも設置。また、側廊下への非常口も設けられている。

■ロイヤルツイン

ロイヤルツインは2人用個室。日中はソファと折りたたみ式テーブルを展開する(撮影:久保田敦)

「ロイヤルツイン」は最も部屋数が多い個室で、2~4、8・9号車に13室設置。2・3・8・9号車にはそれぞれ3室ずつ設置されているが、部屋ごとに内装の色調や調度品が異なっている。個室内にはベッドと収納式テーブル、ライティングデスクを配置し、ベッドを壁に収納するとソファに転換する構造となっている。全室に便所・洗面所とシャワールームを備える。

通路との間には引戸式のドアと開閉可能な仕切壁が設置されている。日中はドアと壁を開放することで、通路側の車窓を楽しむことができるようになっている。

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