ヤフオクがフリマへ「ついに本格参入」の真意 ユーザーの高齢化を食い止める武器になるか
かつてはメールが基本だった出品者と落札者のやりとりも、今はワンクリックでできるように簡便化を進めた。その甲斐あってか、ヤフオク自体の年間の流通額は8600億円、現在のユーザー数は1800万人と、フリマアプリが台頭する中でも堅調だ。
「サービスの歴史が長い分、(古く使いにくいという)凝り固まったイメージが付いてしまっているのは事実。今後は、進化している部分をもっと上手に伝えていかなければならない」と一条氏は語る。
女性に人気の「ブライス」でアピール
そこで今回は、フリマ機能の本格展開に合わせテレビCMを実施する。メインキャラクターには、中高生からアラサーまで幅広い年齢層の女性に人気のファッションドール「ブライス」を起用した。「中高年男性が使っているサービス」という大方のイメージから大きく転換を図り、ユーザーに占める若年女性の比率を上げていく考えだ。
ユーザーの高齢化はヤフー全体にとって頭の痛い問題。国内最大のニュースプラットフォームとして君臨し続ける「Yahoo! ニュース」にも、最近では10~20代の読者から圧倒的な支持を得る「LINE NEWS」をはじめ、多くのライバルが出現している。
ヤフーを若年層にとっての“オワコン企業”にしないために、ヤフオクの「フリマ」を強力な武器に育てることができるか。巨人・ヤフーのイノベーション力が問われることになる。
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