「文春砲」LINEニュース版、1配信240円の勝算 本誌価格400円の約半値

拡大
縮小

なお、紙媒体『週刊文春』の販売価格は通常400円。ニコニコチャンネルで用意されている「週刊文春デジタル」は、最新5冊が読み放題となり、月額864円となっている。

米国でも新聞や雑誌を記事単位で購入できる

米国では昨年、ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなどが中心となり、オランダのコンテンツプラットフォーム「ブレンドル(Blendle)」を利用して、記事単位で購入できる小額決済のテストが実施された。その際の価格設定は、新聞記事が19~39セント(約20~42円)、雑誌記事は9~49セント(約9~52円)だったという。

また、記事単位でコンテンツを販売できる、日本のサービスといえば「note(ノート)」がある。こちらの場合、コンテンツホルダーは配信の無料・有料を選択でき、有料を選ぶ場合、100円~1万円(プレミアム会員は5万円まで)値付けできる。

(スクープする方も、される方も)多大なコストがかかる「文春砲」。誰よりも早く入手できるなら、240円の価格も惜しくない…といえるだろうか?

LINE NEWSで提供されるこのサービスは「Premium Article(プレミアムアーティクル)」と呼ばれており、「週刊文春」はその第1弾だ。同サービスでは今後、導入メディアを順次拡大していくという。

(文・ 長田 真)

DIGIDAY[日本版]の関連記事
「若者層でも数十円なら有料記事を買う」というテスト結果:媒体社の期待高まるマイクロペイメント
分散型時代、メディアは有料化&リアル戦略をどう描くべき?
「少額決済」と「定額制」は、コンテンツ産業の救世主か?

DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT