ディズニー客を狙う「ホテル大量開業」の全貌 新浦安、舞浜地区で計画が続々、ラブホも転換
新浦安駅(千葉県)から車で約10分。南国風の街路樹が並ぶ瀟洒(しょうしゃ)なマンション群を抜けると東京湾に面した区画に出る。この新浦安エリアが今、空前のホテル開業ラッシュに沸いている。
米ホテル運営会社ハイアットは12月1日、東京の不動産会社、相互物産と組み、新浦安に「ハイアット プレイス 東京ベイ」を開業すると発表した。客室数は365で、2019年の開業を予定する。
日本に新ブランド投入
同社はこれまで日本でラグジュアリーブランドの「パークハイアット」、高級ブランドの「グランドハイアット」「ハイアットリージェンシー」などフルサービスのホテルを展開してきた。
今回はフルサービスホテルとビジネスホテルのような宿泊特化との中間にあたるセレクトサービスの新ブランド「ハイアットプレイス」で進出する。同ブランドは日本初登場だ。
ホテルには24時間営業の料飲施設やフィットネスを併設。豊富な朝食メニューを用意するほか、ホテルの付属施設として、鉄板焼きやすし屋も設ける。周辺の競合他社からは「新浦安で鉄板焼きとは」との驚きの声も。ハイアットで日本事業を統括する阿部博秀氏は「東京ディズニーリゾート(TDR)で過ごす人がターゲット。客室単価は2万円台後半を見込んでいる」と説明する。
今回、ハイアットが進出を決めたのは、今年6月に1棟目を、9月に2棟目をリニューアルオープンした「東京ディズニーセレブレーションホテル」と道路を挟んだ向かい側だ。
同ホテルは、東京ディズニーリゾート(TDR)を持つオリエンタルランドの傘下でホテル事業を統括するミリアルリゾートホテルズの子会社が運営している。
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