池上彰も唸る、佐藤優の「新聞の読み方」3極意 「1紙5分で読める」スゴい方法、教えます

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【佐藤式極意1】電子版なら「1紙5分」で主要ニュースをカバーできる

佐藤:電子版の新聞では、紙面と同じレイアウトで新聞が画面に表示されるので、非常に便利で重宝しています。紙をめくるのに比べて、電子版のほうが、ざっと全体を見渡すのに約半分の時間で済むんです。

紙面と同じレイアウトで新聞が画面に表示されるので、非常に便利(撮影:梅谷秀司)

池上:たしかに、新聞社のニュースサイトだと、記事が時系列などで並んでいるので、ニュースの全体像をつかむのに時間がかかってしまいますね。俯瞰して見ることができる「一覧性」が新聞のよさなので、電子版の新聞はこの要件を満たしているわけですね。

佐藤:そうなんです。電子版を使えば、「1紙5分」程度で主要なニュースを押さえることができます。

池上:「1紙5分」で済ませるために、具体的にどんな読み方をしていますか?

「見出し」で判断し、「ストップウォッチ」も活用

【佐藤式極意2】「見出し」を見て、読むか迷った記事は読まない

佐藤:まず前からページをめくり、「見出し」に目を通していきます。「見出し」を見て気になった記事は「リード」まで読み、さらに気になった記事は「本文」までしっかり読みます。

池上「見出しだけで済ませる記事」「リードまで読む記事」「最後の本文まで読む記事」の3段階に分けて読むわけですね。私もまったく同じ読み方です。

佐藤:そのときのコツは、「見出しを見て、読むかどうか迷った記事は読まない」を原則にしています。じっくり読んでいたら、いくら時間があっても足りませんから。

池上:新聞の朝刊の文字数は、およそ20万字と言われています。書籍にすれば新書2冊分。じっくり読んでいたら、それだけで1日が終わってしまいますからね。

佐藤:ええ。新聞にかける時間を1日2時間以内に収めるよう、ストップウォッチで計りながら読むこともあります。

池上:えっ、ストップウォッチで計りながら新聞を読んでいるんですか?

【佐藤式極意3】「ストップウォッチの活用」で時間を効率化

佐藤:新聞に限らず、洋書を読むときにも使っています。最近は慣れてきたので、時計で確認して済ませることも多いですが。時間を有効活用するために、ストップウォッチは大活躍します。これから効率よく勉強したいと考えているビジネスパーソンには、ぜひおすすめしたい方法です。

池上:いつも驚くのですが、佐藤さんは、いろいろなツールを活用していますね。

佐藤時間は希少財ですし、新聞を読むことは「手段」であって「目的」ではないですからね。忙しいビジネスパーソンには、「上手な読み方」を身につけて、時間を最大限、有効活用してほしいですね。

池上 彰 ジャーナリスト

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いけがみ あきら / Akira Ikegami

1950年、長野県生まれ。1973年慶應義塾大学卒業後NHK入局。ロッキード事件、日航ジャンボ機墜落事故など取材経験を重ね、後にキャスターも担当。1994~2005年「週刊こどもニュース」でお父さん役を務めた。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在、東京工業大学特命教授。名城大学教授。2013年、第5回伊丹十三賞受賞。2016年、第64回菊池寛賞受賞(テレビ東京選挙特番チームと共同受賞)。著書に『伝える力』 (PHPビジネス新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『そうだったのか!現代史』(集英社文庫)、『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』(集英社新書)など。

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佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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さとう まさる / Masaru Sato

1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。

2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波現代文庫)、『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス)、『いま生きる「資本論」』(新潮社)、『宗教改革の物語』(角川書店)など多数の著書がある。

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