日本の5紙は、米大統領選をどう速報したか 日経新聞のデジタル報道は秀逸だった

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産経新聞

産経新聞は、よりユーザーの声を重視している。特集ページでは、「教えて!goo」と連携して、ユーザーの声をまとめてある。デジタルの力を活用しているのは理解できるが、TwitterやFacebookなどのサービスではないところに、大人の事情を感じさせなくもない。

なお、産経新聞では、兄弟サイトとして、さまざまな社会問題を議論する「iRONNA」も運営。こちらは速報をメインとしたサイトではないが、よりインタラクティブに日本の読者の投票を実施している。

一番の発行部数を誇る読売新聞は…

読売新聞

いまのところ、一番オーソドックスだったのは、読売新聞だ。速報ページでは、本サイトで報道している速報をそのまままとめてある。新聞5紙のなかでも一番の発行部数を誇る同紙が、もっともデジタイズされていないのが、印象的だ。

なお、読売新聞でも朝日新聞同様に、速報とは別に特集ページも用意。こちらでは、両候補の過去の発言をタイムラインで表したり、それとともにさまざまな情報を整理した図版も転載されている。見やすく構成されているが、この図版は、あくまで新聞紙面で利用されたものの流用のようだ。

NHK

なお、新聞5紙ではないが、NHKの特集ページはやはり目を見張るものがある。さまざまなグラフや動画、クイズなども用意されており、実に多角的に報じている。また速報部分でも、米ABCとの提携で、しっかりと抑えられているようだ。

(Written by 長田真)

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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