今度は「ジャズ」、京急イベント電車の狙い 水着ショー、ビールに続くのは音楽ライブ
水着ファッションショーや生ビール飲み放題など、電車内で次々と奇想天外なイベントを繰り出す京浜急行電鉄がまたまたイベントを仕掛けた。今度は電車内でのジャズライブだ。11月5日、京急川崎駅に停車中の4両編成のうち2両を使って生演奏が繰り広げられた。
このイベントは11月11~20日の日程で川崎市内の各所で開催される「かわさきジャズ2016」のプレイベント、「ジャズステーションin 京急川崎」である。川崎市が主催し、JFEスチール、川崎信用金庫など川崎市内で事業を行なう企業が協賛社に名を連ねる。京急もその1社だ。
川崎市「音楽イベント」の一環
川崎市内に2つの音楽大学があることや2004年に「ミューザ川崎シンフォニーホール」がオープンしたことなどを理由に、川崎市は2004年から「音楽のまち・かわさき」と銘打ち、さまざまな音楽イベントを開催してきた。かわさきジャズはその一環として開催されている。
元々は2011年に「モントルー・ジャズ・フェスティバル・イン・かわさき」としてスタート。毎年7月にスイスのモントルーで開催されている世界的に名高いジャズフェスティバルの日本版である。昨年から「かわさきジャズ」と名前を変え、新たなスタートを切った。
京急がジャズ列車を運行するのは今年で3回目。「鉄道会社がどのような形で協力できるかを実行委員会と話しているうちに、電車内でジャズライブを行なう方向で自然にまとまった」と、京急の担当者は語る。
第1弾となった2014年はトランペッターの高澤綾さんやバイオリニストの寺井尚子さんらが参加。「1両という小さな空間」を逆手に取り、アーティストと客席の席の近さを売り物にしていた。ただ、1両だけ、2部制ということもあり定員はわずか70人。人気が殺到し、翌2015年には3部制に改め、定員も172人に拡大した。
第2弾は「京急ジャズトレイン」と銘打ち、京急川崎―小島新田間を走行する電車内でのライブに発展させた。サックスプレイヤーの本田雅人さんやジャズユニットのFriedPriedらが参加している。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら