日本の鉄道に「海外製」が増えない根本原因 「品質の違い」ではすまされない問題があった

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新幹線E5系の台車に付いている摩擦ブレーキはドイツ製だ(筆者撮影)

日本の鉄道は昭和初期に国産技術を確立したため、海外から技術を導入しなくても支障がなく、長期にわたり国産品のみを調達してきた。平成に入ってからは、主に欧州からの輸入品も導入されるようになってきたが、車両に関していえば下記のような背景があったと思われる。

①貿易不均衡の是正に関する政治的な圧力
②世界標準品の活用によるイニシャルコストダウン
③日本が実用化していない先端技術の導入

しかし、いざ導入してみると品質問題などが顕在化して淘汰が進み、現在では性能が優れており、品質も一定レベルに達しているものだけが残っている。最近、鉄道の国際調達が再び話題に上っているので、輸入品の導入における問題点について、モノを売る側と買う側の双方から考えてみたい。

新幹線、なぜブレーキがドイツ製?

東北新幹線を最高速度320キロメートルで走行するE5系・H5系や、これらと併結する秋田新幹線E6系、そして高崎~軽井沢間の30/1000(水平距離1000メートルあたり30メートル登る)という連続急勾配を走行する北陸新幹線E7系・W7系といった、ブレーキにとって厳しい条件の新幹線車両には、ドイツ製の摩擦ブレーキが採用されている。

ここでいう摩擦ブレーキとは、車輪の両面に取り付けるディスク、それを挟むキャリパ、そして摩擦材のパッド(ライニング)の3点セットのことである。キャリパに送り込む空気圧を制御するシステムは国産である。

従来は全て国産であった新幹線の摩擦ブレーキがなぜドイツ製になったか、その背景を説明しよう。

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