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社員が幸せじゃない会社は疲弊しか生まない 「企業理念」は暴走させずに共有せよ

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  • 山元 浩二 日本人事経営研究室 代表取締役
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また、もしかしたら経営側すら会社の理念やビジョンを忘れてしまっているのではないかと思われるケースも存在します。「地球環境に貢献する」と理念を掲げているそばから燃費不正を行うような会社があるのは象徴的です。理念とは絵に描いた餅ではなく、社員が総力を挙げて向かわなければならない目標だからです。

社員の幸せをいちばんに考える時代

プロジェクトを実行、定着させていく過程ではリーダーや社員からの不満など、さまざまな障害にぶつかることもあります。しかし、それらを社長、リーダーたちが一丸となって解決しながらベクトルがそろった組織が実現できれば、こんなに強い組織はありません。人も会社も成長し続けることができるでしょう。

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また、一昔前までは、「顧客第一」を優先する理念を掲げた会社が非常に多く存在していました。この考え方が今回の事件にも少なからず影響し、過度なクライアントファーストが犠牲者をつくってしまった側面もあります。ただし、個人の犠牲の上に立った顧客主義、社会貢献など、誰も望んでいないはずです。

こういった問題は、電通だけにとどまりません。経営陣が過度な労働を望んでいないとしても、現場の上司らが顧客第一主義や数字を最優先しすぎるあまり、暴走してしまうということはどんな企業でも起こりうることです。

企業は社員の幸せのうえに、顧客の満足や社会への貢献があり、そして社員一人ひとりの夢や目標は何か、それをどう会社の理念、ビジョンとつなぎ合わせるかを社長、リーダー、そして社員全員で共有する。つまり、社員の幸せを最終的なゴールに設定するのが理想的な人事評価制度です。会社が目標やビジョンを達成すればよいというだけではなく、同時に社員の夢や目標の実現にもなったほうが望ましいのです。

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