デキない上司をズバリ見分ける「3つの質問」 デキる上司は“5人の仲間"を活用していた

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・DFDNオトコ:「石を○個積むとして、△人ですかね…」

彼らがやりがちなのは、ざっと全体量(ピラミッドに必要な石の量)と効率(一人当たり運ぶ石の量)を見立て、必要な要員を算出。作業の見積もり方としてはご名答です。ただし、リーダーとしてチームを編成するという観点からは、残念ながら不正解。作業者が何万人いても、ピラミッドのような新しくて困難な取り組みは開始することすらできません。

困難を乗り越える時に必要な「5人の仲間」

・デキるひと:「5人」

「仲間が5人、必要です」。あるデキるひとに聞いたところ、その回答はかなりユニークでした。もちろん、たった5人だけでピラミッドを作り上げようというわけではありません。正確に言えば、以下の5つの役割が必要、という意味でした。

①てっぺんを考える人:ピラミッドが完成したらてっぺんに○○を飾る!と、目標達成時のイメージを唱え続ける人。理想の未来像を共有させるリーダー役。
②全体の設計をする人:リーダーの描くイメージを、設計図に落とし込める人。リーダーの未来像を、タスクやスケジュールへと具現化できるプランナー役。
③現場を指揮する人:設計図通りに現場指揮ができる人。現場を盛り上げてタスクやスケジュールを管理・遂行できる実行役。
④建設的な批判ができる人:上記の3人のやり方で良いのか、引いた目線で建設的な指摘ができる人。違った目線からのチェック役。
⑤ジョーカー:普段はあまり活躍しないけれど、いざという時に頼りになる人。切り札役。

チームで何か新しいことを始める時、頭数ではなく役割で仲間づくりやチーム編成を考えるのが、デキるリーダーのお作法です。

実は「ピラミッド造りの5人」の回答にはもう1つポイントがあります。それは、4番目と5番目の役割です。一見不必要にも思えますが、実際のチームには必ずこういうメンバーがいます。みんなと違う意見を持つことで、孤立しがちなメンバーに対して、「〜さんのその目線があるからこそ、全体のバランスが取れているんだよ」と声をかける。今はチームに貢献できてないメンバーに、「〜さんはいざと言う時にやってくれると信じてるから、今の結果は気にしてないよ」と励ます。このようにして、主流から少し外れたメンバーに「チームの大事な役割を任せているんだよ」という意識を持ってもらうための考え方でもあります。

自分やチームが苦しい時こそ、デキるひとは苦しそうな様子を見せない。当たり前のようにも聞こえますが、それが、リーダーのデキるかデキないかを決める一番大切な要素のように思います。そう言えば、もうすぐ米国大統領選挙。ある偉大なリーダーの一言が思い出されます。

中間管理職と真のリーダーシップとの微妙な半歩の違いは、プレッシャーの下で優雅さを保てるかどうかだろう              〜 ジョン・F・ケネディ

 

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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