韓国大慌て!大統領を突如襲った疑惑の行方 低支持率に悩む朴槿恵氏の盟友が政治介入か

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ただ、ある全国紙記者はこう話す。「弾劾騒ぎは盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の時にもあったが、結局は弾劾には至らないことを韓国民は学んでいる。では、(大統領が)自身の判断で身を引くかというとそれもまた難しい」

混迷を深める韓国政治

「野党にしてみればこのまま弾劾というカードをちらつかせながら大統領選挙にまで持ち込みたいだろうし、与党側はここで刷新した姿をみせることで同情票を狙いたいけれど、韓国政治は一寸先も何が起こるか、予断できない」

果たして、この窮地に朴大統領は起死回生の一手をどう打つのか。また、韓国検察はどこまで踏み込んで捜査し、真実を明らかにするのだろうか。捜査の鍵は崔氏にあるといわれるが、ドイツでインタビューに応じた崔氏は、「飛行機に乗れないほど神経が弱っている。心臓も悪く病院に通っている」と韓国行きを拒んでいる。

朴大統領と、その「盟友」がもたらした混迷は深まるばかりだ。

菅野 朋子 ノンフィクションライター

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かんの ともこ / Tomoko Kanno

1963年生まれ。中央大学卒業。出版社勤務、『週刊文春』の記者を経て、現在フリー。ソウル在住。主な著書に『好きになってはいけない国』(文藝春秋)、『韓国窃盗ビジネスを追え』(新潮社)がある。

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