27歳「東京のお嬢様」が許せない関西人のエゴ 東京カレンダー「新・婚活事情」<10>
一部の関西の人たちって、どうして東京にいるのに、関西弁を直さないのでしょうか。普通地方の人は、頑張って訛りを隠すくらいなのに、彼や周りの友人たちに関しては、もはや誇りを持って、わざわざ関西弁を話している感じです。
東京にいるんだから、標準語を話せばいいのに...って、どうしても気になっちゃう。彼が上京したのは、大学卒業後に就職してからですが、それにしても、もう5年は東京で暮らしているんですよ。
出会った当初は、関西弁を話す彼が少し物珍しかったというか、ちょっぴり魅力的に見えた部分もあります。東京男子にはないノリの良さや、ワイルドな感じがいいなって思ったりもしました。でも、本当に、最初だけ。
ちょっと素敵なレストランに出かけたときなんかに、大きな声で堂々と関西弁でオーダーされたりすると、私、恥ずかしくなっちゃって。いい歳の大人なんだから、公の場では標準語を話したら?と、何度か言いましたが、「別にいいやん。個性やん」なんて言って、直る気配は全くありません。会社でも、普通に関西弁を使っているそうです。社会人として、周りに注意されたりしないのかな...。
自称「芦屋四天王」、関学出身のお坊ちゃんグループ
言葉だけでなく、彼は芦屋の生まれ育ちなのですが、それをすごく誇りに思っているみたい。彼は中学から大学まで、関西学院に通っていました。そして、中学校からの仲良しグループの男の子4人一緒に上京したらしく、今でもすごく仲良し。そのお友達にも数回会ったことがあるのですが、彼ら、自分たちのことを「芦屋四天王」とか呼ぶんです。私、普通に引いちゃいました...。
確かに、彼らは4人とも、なかなかカッコ良いい。加えて、商社や広告代理店、証券会社に就職した、それなりのレベルのお坊ちゃんの集まりです。
そんな仲良しグループで一緒に上京して、楽しい気持ちも分かりますけど、でも、先日も麻布十番の『ピッツァ ストラーダ』のテラス席で、彼ら大声で関西弁で騒いじゃって、ずっと自画自賛の会話をしていたんです。
地元で威張るなら分かるけど、港区の、あんな住宅街のど真ん中のお店で、私、店員さんやご近所の目が気になっちゃって、本当に恥ずかしくて。それに、わざわざ前面には出しませんが、私だって、白金の生まれ育ちで、小学校からずっと学習院なんです。