27歳「東京のお嬢様」が許せない関西人のエゴ 東京カレンダー「新・婚活事情」<10>
そんな私に向かって、彼、「関学ほど良い学校はない」とか、「将来結婚して男の子が生まれたら、絶対関学に入れたい」とか、平気で言うんですよ。私、もし彼と結婚しても、芦屋に住む気なんて、絶対にないです。芦屋がどんな場所か知らないけど、東京に来てまで、白金生まれの女に芦屋自慢する彼、どう思いますか?
学校のレベルだって、正直、関学が学習院より上だとは思えません。
「白金VS芦屋」の避けられない冷戦バトル
「亜希は、ほんま、東京のお嬢さんって感じやなぁ」。これ、彼の機嫌の悪いときの口癖です。彼も彼で、素直に芦屋と関学に屈服しない私に、違和感を抱くことがあるのでしょう。
「亜希の友達は、ほんまは何考えてんやろな」。彼の関学友達とは対極の、私の大人しく上品な女友達と会わせても、こんなコメントをされます。私と同じく、彼も私の友達に対しては、微妙に斜め目線の印象を持っているようです。
普通、生まれ育った環境が似ている方が、男女の相性は良いって言いますよね。家庭環境も兄弟構成も似ているのに、私と彼の間には、いつも「白金VS芦屋」みたいな冷戦がバチバチと繰り広げられているような気がします。
ただの愚痴みたいになってしまいましたが、でも私たち、たぶんお互いに、恋愛感情は持っているんです。だから、二人とも面と向かった争いは上手く避けてるし、様子を伺い合いながらも、表面的には円満なデートを続けてる。でも、見えない溝は埋まらない。
周りの友人に相談すると、「それは結局ダメになるパターンだから、早めに別れた方がいい」なんて言われてしまいます。
彼との関係に悩んだ挙句、実は内緒で、試しに何度か食事会に行ってみたんです。そうしたら、恋愛感情が湧くほどではなくても、相手が東京育ちのお坊ちゃんだったりすると、以前は持たなかった安心感を持つようになっていました。
当たり前のことですが、同じ標準語で会話して、同じような学生時代の思い出話で盛り上がれるのって、気楽です。私、彼の関西押しが、よっぽどストレスになってたみたい。
男女の相性って、出身地がこれほど関係するものなんですね。意識して周囲のカップルを見渡すと、確かに同じような出身同士で結びついてる確率が高いことにも、最近気づきました。
はぁ...。彼のことは好きなのに...。彼、どうして芦屋・関学出身なんでしょう?
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