トヨタ「C-HR」まもなく登場するSUVの正体 奇抜なデザインで走りも攻める
トヨタは9月28日、新型コンパクトSUV「トヨタ C-HR」を発表した。11月初旬からWebで予約受付を開始し、年末に発売を予定している。
2014年のパリ・サロンで、まずはコンセプトカー「トヨタ C-HR コンセプト」として初出展されたとき。あるいは翌2015年開催のフランクフルト国際モーターショー、そして東京モーターショーに出展された際において、おそらく多くのファンが思っていたに違いない。これはあくまでデザインスタディであり、今後トヨタから発表される市販車のデザイン要素を一台のクルマにまとめて提示したものだろうと。
奇抜とも受け取られるデザインで攻め続けるトヨタ
ところが近年、シエンタやプリウスなど、奇抜とも受け取られるデザインで攻め続けるトヨタは、我々の予測の一歩先を行っていたようだ。彼らは「C-HRコンセプト」の個性極まるデザインランゲージを、ほぼそれに近い姿で体現した市販モデルを誕生させてきたのだ。
「C-HR コンセプト」から「コンセプト」が外され、単に「C-HR」となった市販モデルは、コンセプトカー時代の3ドアから5ドアになるなどの“現実化”が図られてはいるものの、依然としてアグレッシブなデザインを与えられている。
そのエクステリアデザインを導き出したコンセプトは「センシュアル スピード-クロス」。キャビンとドアサイドを一体化させ、ボディ下部を強く削ぎ落とすことで明快に際立たせた彫刻的なダイヤモンド形状と、豊かに張り出した前後ホイールフレアにより、大胆でセクシーなサイドビューを表現。一方リアのドアハンドルは、ボディに一体化したヒドゥンタイプとすることで、あたかも2ドアクーペのような印象をもたらしている。