ファミマが繰り出した「夜間の品揃え」改善策 ユニーとの9月統合を控え、FC契約を変更
見直した点は複数ある。一つは加盟店の店舗運営費を、本部がより多く負担していくという点だ。たとえば、本部が土地や建物を用意する契約の場合、年360万円までの水道光熱費は、これまで全額加盟店負担だった。が、新契約では9割を本部が負担することになった。
弁当やおにぎりなどの廃棄ロスについても、これまで全額加盟店負担だったが、損失額の水準に応じて10~50%を本部が負担する。
そのほか、店舗運営支援金として、すべての加盟店を対象に、月額10万円(年額120万円)を本部が支払う。
その代わりに、加盟店が本部に納めるロイヤルティの額を、現状より1割程度増やした。
今回の新FCプランは9月に導入する。サークルKサンクスからファミマに看板替えする加盟店はもちろん、既存のファミマ加盟店も、順次、新プランへの切り替えを進めていく予定という。
新たなFC契約プランの狙い
なぜ、こうした変更をする必要があるのか。ファミマは「加盟店に店舗運営に専念してもらうと同時に、夜間の品ぞろえの強化につなげて欲しい」と新プラン導入の狙いを説明する。
直近のファミマの2016年度第1四半期(3~5月期)の1日当たり1店売上高(日販)は51.4万円と、前年同期比1.3%増のプラスで着地。
だが、業界トップのセブン-イレブン・ジャパンの日販は64.5万円に上る。ファミマはサークルKサンクスとの統合によって、国内店舗数ではセブンに肉薄するものの、日販を比較すれば差は依然として大きい。
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