LINE上場で「東証マザーズ」バブルに拍車?

いまや東証1部よりも「大盛り上がり」

このデータを見る限り、足元のマザーズ市場が、閑散としている東証1部とは全く異なる状況だということがよくわかる。東証1部では6-7割が外国人投資家による売買(HFTなど高速取引)と言われる。

一方、マザーズ市場は8-9割が個人投資家と見られている。イナゴとも称される個人投資家が、そーせいグループ、ブランジスタ、グリーンペプタイド、アキュセラといった銘柄を「大相場」へと導いたわけだ。例えば、驚かれるかもしれないが、このうち創薬ベンチャーのそーせいは、2008年の安値91円からすると今年5月には一時約288倍(2万6180円)となったのだ。

ただ、相場をけん引していた前述のアキュセラ(バイオベンチャー)などは5月に株価が7700円まで急騰後、6月に986円をつけるなど暴落した。見事な「往って来い」相場で、壮絶な「チキンレース」とも言えよう。高値でつかんだ投資家は、かなりきつい状況に陥ったと思われる。

「マザーズ先物」の存在が今後のカギを握る

では、やはり、マザーズ市場はバブルなのか?

6月第1週の投資部門別売買高を見ると、6週ぶりに海外投資家がマザーズを56億円買い越した。海外投資家は、材料不足で値動きの悪い東証1部を嫌い、値動きの軽いマザーズ市場に投資資金を振り向けているようだが、短期的な値動きだけでマザーズ市場に資金を向けているわけではない。7月19日に上場する「マザーズ先物」の存在が今後のポイントだ。

実は、新興市場の先物上場は初めてのことで、市場関係者の関心は非常に高い。マザーズ指数は、「TOPIX型」なので、ある意味では自然に時価総額の大きい銘柄の影響度が大きくなる。

そして、実質的にはそーせいなど僅か十数銘柄で、マザーズ指数をほぼコントロールすることが可能となる。先物なので「売り」から入ることもできるが、先物買い、現物売りといった売買をするためには、あらかじめまとまった現物株の玉を仕込んでおかなくてはならない。

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