絶好調のツルハが低価格路線で勝負 「消費増税はチャンス」と意気込む鶴羽社長
また、既存のドラッグストアでは今下期からEDLPを強化していく。近年効果が薄れつつある折り込みチラシは、回数や規模を徐々に縮小。セールを打たずとも顧客に「いつ来ても安い店」というイメージを持ってもらえるよう、目玉商品の価格引き下げを進める。
一方で、「うちは安くしなくていいものまで安くなっていて、(価格設定に)メリハリがない」(鶴羽社長)ともいう。このため、購入頻度の低い一部の雑貨などでは価格の引き上げも行い、「お得感」を損なわない範囲で収益性の維持を目指す構えだ。
「消費増税はチャンス」と鶴羽樹社長は意気込む。消費者のコスト意識のさらなる高まりが見込まれ、低価格路線が強みとなると見るためだ。地盤の北海道、東北ではシェア、利益率ともに高水準であるものの、競合のひしめく関東ではまだ存在感を発揮し切れていない。安さが武器となる“ディスカウント”イメージの確立でさらなる飛躍につなげられるか。ドラッグストアの勢力図は大きな変動の兆しをはらんでいるようだ。
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