ところが、部品メーカー各社はこれに追いつかなかった。日産のオーダーに基づいて生産体制を整えてはいたものの、月産2万台級を含めて、作業の習熟度が低い新型車が「かつて経験したことがないほどの機種数」(大手部品メーカー)だったためだ。
ジャスト・イン・タイムを行う自動車生産では、各工程が安定的に流れている限り効率的だが、工程が狂い出すとその影響が各工程に一気に波及する。工程混乱の拡大を食い止めるため、部品会社は採算度外視の対応をせざるを得ず、残業での対応や緊急的な応援生産などが発生。これが各社の損益を直撃した。
異例の航空便を大量に使う事態に
ドア関連部材等を手掛けるあるメーカーでは、近隣工場から供給する予定だった部品を急遽、中国から航空便で取り寄せるなどして対応。自動車部品をコストが高い航空便で輸送することは通常ありえず、このメーカーではタイの大洪水の時で供給網が混乱したときすら1便使ったのみ。それを今回は10便以上飛ばすという異例の対応を取った。
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