長期金利は過去最低の0.430%を割るか? 市場動向を読む(債券・金利)

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以上より、長期金利が0.430%を目指して低下していくかどうかのカギは、やはり債券市場の高値警戒感が握ると言えそうだ。それが当時と同様に大きく後退したり払拭されたりすれば、そのような蓋然性が高まるだろう。さしあたっては、「12・16衆院選」後の新政権が打ち出す財政政策や財政規律の行方から目が離せない。

石井 純 三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ債券ストラテジスト

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いしい じゅん

いしい・じゅん●1986年東北大学法学部卒、三菱銀行(当時)入行、89年から資金証券部で公共債ディーラー・セールス、債券リサーチを担当、95年三菱ダイヤモンド証券(当時)に出向し、チーフマーケットエコノミストなどを経て、2001年(当時東京三菱証券)から現職。機関投資家の人気ランキングで常に上位。

 

 

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