日経平均株価、半年ぶりに「5営業日続伸」 誰がいまの日本株を買っているのか?
[東京 31日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日続伸となった。序盤は利益確定売りが先行し、1万7000円を下回る場面があったが、主力株が堅調に推移。ドル/円が弱含みながらも持ち直す動きとなり、1ドル111円台を維持したことも下支え要因となった。日経平均の5連騰は、昨年11月17日─24日以来、半年ぶりとなる。
大型株30銘柄で構成するTOPIX30<.TOPXC>は前日比1.24%高と、日経平均の上昇率(0.98%)を上回った。日経平均は序盤に安値を付けてからは切り返す動きとなり、後場に前日比で一時180円超高となった。
きょうの終値ベースで銘柄の入れ替えが実施されるMSCI指数の定期見直しにおいて、リバランスの買い需要が発生するとの見方も、指数上昇を支える要因となった。東証1部の売買代金は2兆8700億円強と、4月28日以来の高水準となっているが、売買代金の増加はこの定期見直しの影響によるものとみられている。
業種別では33業種中、石油・石炭を除く32業種が上昇。鉄鋼やゴム製品などの上げが顕著となった。市場からは「前週の投機筋による円の買い越しポジションが急減し、足元でも円ロング・株ショートの巻き戻しが起きている印象。重要イベントを控える中、海外短期筋の資金が動いている感もある」(丸三証券・投資情報部長の牛尾貴氏)との声も聞かれた。
個別銘柄ではパナソニック<6752.T>が続伸。同社がテレビ用液晶パネルから完全撤退すると一部で報じられた。収益性向上につながると評価した買いが入った。保険料の引き上げが伝わったかんぽ生命保険<7181.T>もしっかり。
半面、三菱総合研究所<3636.T>が大幅安。142万1400株の株式売出しを決議したと30日に発表したことで、流通株数の増加による需給悪化などを懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1336銘柄に対し、値下がりが475銘柄、変わらずが144銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 17234.98 +166.96
寄り付き 17029.46
安値/高値 16988.64─17251.36
TOPIX<.TOPX>
終値 1379.80 +13.79
寄り付き 1362.63
安値/高値 1359.87─1380.88
東証出来高(万株) 252840
東証売買代金(億円) 28740.28
(長田善行)
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