注目の米国利上げは6月?それとも7月? 日経平均6月相場は14勝6敗で勝ち越し中
ただ、翌週に英国のEU離脱の賛否を問う投票などがあるため、7月まで待つといった見方も多数。しかし、それ以上に先になると大統領選挙に近くなりやりにくくなるため、仮に6月見送りが決まれば、マーケットは7月利上げ決定とばかりに織り込み度合いが急速に高まる可能性が高く、米長期金利上昇→ドル高・円安→日本株の上昇につながるとみています。
日経平均株価の過去6月相場を簡単に振り返ると、1996年~2015年までの20年間における騰落状況は14勝6敗と大幅に勝ち越し。2015年は年間の高値を付けました。裁定取引に伴う買い残が1兆8000億円程度と低水準にあることや、信用買い残も2兆5000億円程度で安定しています。市場全体が極端に買いに偏ってない状況で、売り圧力がさほど強くないことを意味する水準です。今年に入って4月まで現物株を4兆円程度売り越している海外投資家がイベント通過で動き出せば、日本株の急上昇はありえるでしょう。
2008年以降、米国の長期金利(10年債利回り)が上昇する局面では、米国株は小型株が優位になる状況が続いてきました。10年債利回りは、2008年12月安値から月次ベースの日柄で44カ月目となる2012年7月に安値を付けました。2012年7月から44カ月目は今年の2月です。実際に日足ベースでは2/11安値(1.659%)から戻り歩調が続いており、足元は1.8%台後半まで回復しました。
小型株活況の中マザーズ先物が7月上場
やはり、今年も夏場は大型株からの撤退を心掛け、小型株運用に特化するのも有効ではないでしょうか? ただし、大型株が下がるといっているわけではありません。前にもコメントいたしましたが、ダウ平均やS&P500は昨年8月と今年の急落でむしろ上昇トレンドが強化(上値余地が広がる)されたと思っています。7月までには史上最高値を更新する場面がある(日経平均株価は1万9000円近くまで)と予想していますが、高値更新後は秋に向けて調整する可能性が高く、慌てて大型株を買わないことをお勧めいたします。日本株も売買代金低迷時の今の大型株への仕込みはいいですが、上昇を確認したあとの投資はすぐに結果はでないかもしれません。今が無理なら9月頃が次の仕込み場としては良いタイミングになるような気がします。
国内では7月にマザーズ先物が上場となります。今の小型株活況のムードで上場となれば、短期資金による投機的な動きが予想され、マザーズ市場は裁定取引などを通じて超過熱状態になる局面が年末に向けてあるかもしれません。
マザーズ指数はチャート上、2013年高値から続いた長いモミ合いを上放れ、一段高を示唆するサインが点灯しました。チャートマニアの筆者いわく、モミ合い放れはこれから出てくるいろんな材料やイベントに対して、相場が前向きに評価する期間に入ったことを意味する現象だと思います。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら