韓国の強さは本物か 国民の不満は爆発寸前

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韓国の抱える5つのリスク

隣の芝生は青い。韓国企業の好調ぶりから、日本の経済界では「韓国型成長モデル」への評価が高い。

だが、当の韓国では、自国の先行きに懐疑的な声が大きい。輸出企業が高成長を謳歌する反面で、韓国経済には脆弱な側面が多く残っている。たとえば韓国で「ダウン5」と呼ばれる五つのダウンサイドリスクだ。

1北朝鮮の体制不安定化による地政学リスクの高まり、2少子化による潜在成長率の低下、3構造的な内需の小ささ、4非正規雇用の増加など所得分配上の格差拡大、5所得伸び悩みによる家計負債の増加──。

3、4、5については、97年以降の経済改革と、それを加速させた李明博政権への批判が高まっている。大統領選挙で「経済民主化」が争点になっているのはそのためだ。

財閥企業の業績だけではなく、韓国政府の財政状況もいい。今後、グローバル経済にどう対応するかは日本にとっても大きな問題だ。それにいち早く、かつ過激に対応した韓国で何が起きているか。それを知ることは日本人にとって大いに有益なはずだ。

週刊東洋経済編集部
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